輻射空調は住宅・事務所・工場など多くの施設に設置されておりますが、今回ご紹介する設置事例として、体育館をご紹介いたします。スポーツ競技だけではなく、昨今多く発生する災害の避難所にも利用される体育館ですが、体育館の空調を輻射効果で’’夏はひんやり’’、’’冬はぽかぽか’’な空間を作ってくれます。
【建物概要】知立福祉体育館(スギ薬局知立福祉アリーナ)主競技場・剣道場・柔道場・トレーニング場・児童福祉センター・福祉センターなど
体育館の壁面に横長に取り付けられているものが輻射パネルになります。
輻射パネルを正面からみた画像です。
※画像・情報提供 千葉共同印刷株式会社 様
輻射を感じるイメージ
みなさん、輻射と聞くと「???」となると思います。筆者も同じです(笑)
’輻射’という言葉をググると・・・「物質を介さず温度の高い方から低い方へ熱が伝わる」と説明されます。
例えば、夏にトンネルに入ると身体がひんやりと涼しく感じられます。冬は家の縁側で 陽なたぼっこをしていると、外気温が低くても身体がポカポカと暖まります。
また夏、トンネルに入ると身体がひんやりと涼しく感じられます。ではどんな感じで輻射を感じるか絵にしてみました。
皆さん、この写真は洞窟です。皆さんの体はどのように感じますか?
ひんやりする感じだと思います。
この輻射パネルも同じ機能があり、’ひんやり’させます。
輻射パネルをとりつけることによりひんやりとした空間を作り出していきます。
体育館に設置されている輻射システム図
輻射パネルの原動力は、なんと皆さん普段使用されているエアコンになります。
エアコンの室内機で交換できなかった余った熱を輻射パネルに流します。余った物を有効に利用してクリーンなエネルギーを作るということです。このように輻射パネルをとりつけることによりひんやりとした空間を作り出していきます。
昨今は、異常気象による暑さが問題となっております。特に学校の体育館には空調設備が整っておりません。これらの問題を解決するためにも当協会では輻射パネルの普及を進めてまいりたいと思います。